よくあるご質問 FAQ

お見積り~ご発注

  • どちらの事業所も受ご発注機能を備えておりますが、不明な場合はひとまず本社工場にお問い合わせいただければ大丈夫です。ご注文いただく内容によってご担当させて頂く窓口を変更させていただく場合がありますが、その際はこちらからご連絡いたしますのでご安心ください。

  • 製品をリーズナブルにご提供するために、中村機材の置き場(浦安鉄鋼団地内)での引取りとさせていただくことが多いですが、東北・関西など遠方のお客様との取引もありますので、製品の数量やお届け先に応じた運送手段で配送いたします。近場であれば、横持ち用の弊社の車で配達できるケースもあります。運賃など、お気軽にご相談下さい。

  • 通常の混み具合のときに、数枚の溶断品であれば中2~3日あれば対応できることが多いです。サイズの大きなもの、数の多いもの、製作に手間のかかるものはもう少し納期がかかります。

  • まず、板厚・幅・長さ・数量をお伝え下さい。
    溶断寸法でなく、切削後の仕上がり寸法でのご発注でもかまいません。
    こちらで適宜、削りしろを加味した切断板厚・サイズをご提案させていただきます。
    溶断寸法でのご発注の場合、おわかりであれば仕上がり寸法もお伝え下さい。

    例えば穴のサイズについて、仕上がり寸法を把握していれば、最終的に削って仕上げる場合は、穴があまり大きくならないように、また削らない場合は穴が小さくならないように考慮して切断出来ます。

    各種溶断品のサイズ表記のポイント
    ※常に板厚×幅×長さの順番で表記するのが理想です。
    ※一般的に、四角(寸法切り)の短い辺を幅、四角(寸法切り)の長い辺を長さとして表します。
    ※リングの場合は、前に表記した方が外径、後に表記した方が内径になります。
    ※削りしろを表現する場合は、下段に()つきで表記します。削らない場合(黒皮で使う場合)は、(〜)と表記します。

    サイズ表記の例
    ●寸法切り 板厚100mm(仕上がり寸法は95mm)、幅100mm(そのまま黒皮で使用)、長さ1510mm(仕上がり寸法は1500mm)を
    1枚の場合の表記
    100 × 1000 × 1510 – 1
    (95) (〜) (1500)

    ●丸切りの場合:
    板厚300mm 直径φ512mm(仕上がり寸法はφ500mm)を3枚の場合
    300 × φ512 – 3
    (φ500)

    ●リングの場合
    板厚200mm、外径φ875mm、内径φ230mmを4枚の場合
    200 × φ875 × φ230 – 4

    ●型切り
    寸法切りと基本は同じですが、幅と長さまでを()でくくります。
    板厚135mm、最大幅230mm(仕上がり寸法は225mm)、最大長さ750mmを2枚の場合
    135 × (230 × 750) – 2
    (225)

  • リング形状の切り板の場合、3分の1や4分の1など、分割した形状で作成されることがあります。後工程で溶接で繋ぎ合せて使用されるのが一般的です。
    特に細いリングの場合は分割することで使用する材料の縦横寸法が小さくなるので価格が抑えられ、重ねるように組み合わせることでさらに歩留まりが上がるのでコストメリットが大きいためです。

    また、一体物で作成すると全体的な歪みへの対応が難しいですが、分割することで溶接時に微調整が可能になるという副次的なメリットもあります。

    ちなみに、2分割だと一体物に比べて単純に半分になるだけなので歩留まりメリットはあまり大きくありません。分割する場合は3分割以上がおすすめです。

    リング形状を分割すると、縦横寸法はどのくらいになるのか、重ねてネスティングした場合はどのくらいの大きさに収まるのかは一般的にはCADで作図しないとわかりませんが、弊社で作成した下のエクセルのツールで算出することもできます。ご自由にダウンロードしてご利用ください。

    分割リングデータ計算Ver1-10.xlsx
    ※エクセルシート内の著作権と免責事項をお読みのうえご利用ください。

  • 量が多いことで値引きできる場合もありますが、下のような理由で数量が多いと逆に高くなる場合もあります。

    ・母材に対して歩留まりが悪いサイズの場合、量が多いと歩留まりロスを計算に含めることがある。
    ・ちょうどよいサイズの残材があるので一定数以内なら安く見積もることができる場合がある。
    ・自社在庫の母材で取れる量を超える場合に、スポットで購入する母材の単価を計算に含めることがある。
    ・相場が値上げ基調のとき、量が多いと次回入荷の母材単価を計算に含めることがある。

    もともと単品モノのご注文も多いので、あまりに細かいものでなければ小ロットのご注文であることを理由に高く見積もることは基本的にございませんのでご安心ください。

  • 継続してご発注していただけるものは大変ありがたいのですが、現在の母材相場が今後どう動くか正確には予測できません。そのため、例えば半年先の納品を前提とした分についてはそのときに再お見積りをさせていただくか、もしくは相場の値上げリスクを考慮してお見積り価格に織り込む必要が出てきます。結果的に、リピートするものゆえに安くできないケースもあります。逆に、単発のご注文であることを理由に高く見積もることは基本的にございませんのでご安心ください。

図面作成

  • CADデータは、DXF・DWG・ANSの各ファイル形式で受信が可能です。
    お送り頂ける際は、お問い合わせフォームもしくはお電話でその旨ご連絡ください。
    データの送受信用のメールアドレスをお伝えいたします。
    もちろんPDFでの図面送付も可能ですが、CADデータと違い、細かい文字が読めない場合があるのでご注意ください。

納期

  • 機械部品の材料を多く手掛けており、お客様側で急に必要になった修理部品材料の切断を依頼されることも少なくありません。極厚溶断品であっても特急対応で翌日のお引取りということもありました。
    大きさ・数量によりますが、可能な限りご要望に沿えるよう、短納期での対応を心がけております。

  • 一般的な鋼種、薄い板厚ほど納期は短くなる傾向にあります。また、高炉メーカーや電炉メーカーのそのときの繁忙状況によっても大きく違ってきます。スタンダードな鋼板は2か月以内で入荷することも多いですし、300mm厚以上の極厚品は半年近くかかる場合もありますので、その都度お問い合わせください。
    ただし、メーカーの回答納期はあくまで目安であり、ロールを申し込んでも実際の出来上がりのタイミングが1か月以上ずれる場合があるので注意が必要です。

素材

  • 高炉とは鉄鉱石から銑鉄を取り出すための製鉄用溶鉱炉で、巨大な竪形炉の形状から高炉と呼ばれます。これを使って製鉄をする企業が高炉メーカーです。2022年現在、神戸製鋼、JFEスチール、日本製鉄の3社が代表的な高炉メーカーです。
    電炉メーカーはスクラップから製鉄します。電気炉という設備でアーク放電の熱によってスクラップを融解して製鉄を行うため、電炉メーカーと呼ばれます。電炉製品は、鋼板よりも形鋼などのほうが一般的です。鋼板を作る代表的な電炉メーカーは、中部鋼鈑や東京製鉄、中山製鋼所などです。
    高炉メーカーのほうが相対的に品質が良く、電炉メーカーのほうが相対的に安価と言われることがありますが、必ずしもそうとは限りません。極厚鋼板の場合は電炉材が相対的に高価になることが多かったり、スタンダードな板厚の場合は品質的に大きな差は出にくいとされています。
    弊社では基本的に45mm厚以上は高炉材、40mm厚以下は電炉材を使うことが多いですが、高炉材指定の場合はご相談ください。

在庫

  • 9~200mm厚  8尺×20尺(2438mm×6096mm)又は 7尺×20尺(2100mm×6096mm)を基本に、7000mm長の長尺材なども置いています。幅広材のスポット対応も可能です。
    210mm厚以上  重量の関係で上記より小さいサイズで在庫していることが多いです。

  • 基本的に板厚:9 ~ 550mm厚※まで対応可能です。9mm厚未満も手配可能です。
    10、14、20、30、38mmなどの中間厚も在庫しております。
    ※国内で製造可能なロール材の最大板厚が550mmです。

  • 40mm厚以下は基本的に電炉材を使う場合が多いですが、高炉材指定の対応も可能です。

  • 切り板はステンシルを最後に残すように材料を使っていくのが一般的なので基本的には難しいですが、板の大部分を使用するご注文や、材料が残り少ない場合など、対応可能な場合もありますのでご相談ください。

切断技術

  • 最大で1200mmくらいの厚さも溶断可能です。ただし、精度など詳細については打ち合わせが必要です。

  • 鋼板を切断する技術のひとつで、プロパンガスやアセチレンガスの炎で予熱した鉄に高圧の酸素を吹き付け、鉄を燃焼させながら吹き飛ばして切断します。鋼板の切断において最も多く使用されている切断方法です。
    レーザーやプラズマでは切断できない板厚を切断することができます。
    ガス切断、ガス切りなどと呼ばれることがあります。

  • レーザーの熱エネルギーによって切断する加工法です。寸法精度が高く、切断面が綺麗です。また、金属、非金属を問わず切断できることができます。ただし、切断スピードが速いので厚くなるほど細かい形状精度はラフになります。
    一般的には16~19mmくらいまでの板厚を切断するイメージでしたが、18kWや20kWといった高出力のレーザー切断機によって普通鋼28~32mmまでの切断も可能になってきました。

  • プラズマの電気エネルギーを利用した切断方法です。切断速度が速く、熱変形が比較的小さいのが特徴です。厚くなるほど、切断面の垂直面が出にくくなります。普通鋼では25~36mmくらいまでの板厚を切断することが多いですが、ステンレスにおいてはガス溶断ができないため厚板でもプラズマ切断に頼る必要があり、高出力のプラズマで150mm厚なども切断します。

  • 例えば200mmの板厚に対して、φ50くらいの小さな穴をあけることも可能です。ただし小さな穴の場合には溶断キズの手直しやヘソの除去はできません。
    厚い板に小さな穴の場合、相対的に溶断穴よりキリ穴がコストメリットがあるときは、こちらのほうで溶断穴でなくキリ穴で対応させていただいております。

  • 形状や大きさにもよりますが、製品形状をCADに取り込んで切断することも可能です。

  • 形状や大きさにもよりますが可能です。事例のページで「斜め穴加工」のタグで抽出して実績をご覧ください。簡単な図面をお送りいただければ可否を回答させていただきます。

寸法精度

  • 工業製品の場合、ぴったりの寸法というのは不可能です。ガス溶断でもレーザー切断でも機械切削でも、許容公差を設けて、用途に合った精度で加工を行うものです。
    ガス溶断では±1~2mmの上面精度が一般的です。製缶材料の場合は小さめに切断したり、削るものや変形しやすいものは大きめに切断したり、用途や仕様に合わせて打合せさせていただいてから切断すると使いやすいものになります。

  • 板厚にもよりますが、200mm厚までは片肉5mmくらい、350mm厚くらいまでは片肉7.5mmくらい、それ以上は片肉10mm前後の付加を提案させていただいております。

  • 加工する立場からすると、「薄いものは削るのが容易だが、特に厚い板については肉が多いと素材自体が高くなるうえに削る時間も増えるので肉を極力減らしたい」という意向がありますが、厚いものは薄いものに比べて精度が出しにくいので、削りしろは多く必要になります。
    板厚や形状に応じて、適正な肉づけを提案させていただきますのでご相談ください。

  • 溶断においては、一般的に、穴を切断してから最後に外周を切断します。先に外周を切断してしまうと、外周を切り終わりが近づくにつれて製品自体が熱の影響で移動し、そこに穴をあけることになるので穴の位置が狂ってしまうためです。
    穴を先にあけるため、細い形状の外周を切断するとその熱影響による伸縮によって穴同士のピッチが変わる場合があります。
    弊社では変形を予測して、できるだけ穴ピッチの狂いが少なくなるように切断しますが、さらに高精度を求めるのであれば、外周を切断した後に、溶断穴でなくキリ穴での穴あけを提案させていただくこともできますのでご相談ください。

仕上げ

  • 下面にこびりついたスケールを除去し、必要に応じて、上面エッジのブツブツ(上ノロ)とヘソ(火の出し入れのでっぱり)をサンダーで除去し、溶断の炎の吹き返しなどによって生じたキズを溶接にて補修します。

  • 100mm以上の板厚の製品に関しては、出荷後の機械加工がしやすいよう、基本的にすべて上面のエッジにサンダーがけをして出荷いたします。100mm未満の製品であってもご相談に応じます。なお、切断した面全体のサンダーがけは基本的に対応しておりません。切断した面はサンダーがけをしなくても使用できるようにできるだけきれいに切断しておりますが、それ以上の品質が必要であれば、別途機械加工をおすすめしております。

  • 全周というと、四角形の場合は裏表の各4辺を合わせた8辺を指していると思われます。可能ですが通常は裏はスケール除去のみでサンダーをかけない仕様のため、別途料金が発生する場合があります。お問い合わせください。

熱処理・表面処理

  • 物質を加熱・冷却して硬度などの性質を変化させることです。主に、金属の焼き入れ・焼き戻し・焼きなましなどを指すことが多いです。

  • 熱処理操作のひとつ。ある温度に加熱したのち、ゆっくりと冷却することです。内部組織の均質化、内部応力の除去、切削加工のための表面の硬度調整を目的とした処理です。「焼鈍(しようどん・しょうとん)」、「焼きなまし」などと呼ばれます。

  • 熱処理操作のひとつ。焼入・焼戻しをすることを調質と呼びます。高い靭性(粘り強さ)を得るための熱処理です。SS400やSM490Aはカーボンの含有量が少ないため調質してもほぼ効果がないので、基本的に調質は行いません。

  • 調質には、最後に硬度を確認する工程があり、サンダーをかけた面に硬度チェックのための打痕をつけます。必要な処理なので予めご了承下さい。

機械加工や曲げ

  • 可能です。

  • 可能です。極厚板にも穿孔できます。

  • 可能です。

納品

  • 基本的にSS400とSM490Aは板厚100mm以上のものが本社工場で、板厚100mm未満のものが浦安工場の置き場です。S25Cは本社工場です。加工品などは受注のやり取りをさせていただいた窓口担当の工場になる場合が多いです。

  • 品物の形状や重量にもよりますが、可能な限りご要望に沿えるよう対応させて頂きます。

  • 宅急便の場合、重量は25kgまでとなります。 形状にもよりますが、お客さまのご要望や製品の状態に応じた方法で、手配をさせていただきます。 重量がある製品は運送会社(混載便・チャーター便)を手配する事も出来ますのでご相談下さい。

  • 基本的には天井クレーンを使い、製品形状や数量に応じてハッカー(鋼材吊り上げ用のカギ爪)や2.5トン吊りのリフティングマグネット、ワイヤーやチェーンなどで玉掛けして積み込みます。フォークリフトを使用しての積み込みにも対応しています。

  • 1.5トンのフォークリフトです。

  • 本社工場、浦安工場ともに可能です。

  • 本社工場、浦安工場ともに可能ですが、浦安工場の場合は荷台が全部入らないため、前方への積み込みは難しいです。

  • 1.5トンのフォークリフトで積めるものであれば大丈夫ですが、重量のあるものやパレット梱包しにくいものは平ボディ車やトレーラーに天井クレーンで積むケースが多いです。

  • 対応可能な場合が多いですが、念のためご注文前にご確認下さい。

  • 自社で所有しているパレットに限りがありますので、念のため注文時に御確認下さい。重い製品が多いので、パレットの強度が足りない場合もあります。持込のパレットへの積み込みは常時可能です。

  • 鉄鋼の重量計算において、販売管理ソフトなどで計算される重量と、電卓やエクセルで手計算した重量が微妙に異なり、お問い合わせをいただくことがあります。

    これは、正式な鉄鋼重量計算では日本産業規格(JIS)の中の「JIS Z8401 数値の丸め方」で定められた丸め方を計算過程で複数回使用するので計算結果に差が出るためです。

    JIS丸めをわかりやすく噛み砕いた説明と鋼板の角重量の計算の実例をまとめた社内教育用資料を用意しているので御覧ください。

    資料 「JIS丸めと鋼板の角重量計算」

管理

  • ベース単価 + 規格エキストラ + 板厚エキストラ が基本になります。幅が狭いものや小さなものの場合はより製作コストがかかるのでキロ単価に上乗せする場合があります。お見積りの内容によっては、運賃や熱処理単価や穴加工代がキロ単価に追加される場合もあります。

  • 鋼板の場合、板厚9~25mmのものを指します。ベース価格とはこのスタンダードなサイズの1kgあたりのことを言います。

  • 無規格材に対し、SS400、SM490Aといった規格ごとに設定された、1kgあたりの追加料金のことです。 例えばSS400であれば、板厚問わず+1.3円/kg などが一般的です。SM490Aなどは、板厚に応じて規格エキストラが変わります。

  • ベースサイズに対し、板厚が厚くなる(薄くなる)ごとに増える、1kgあたりの追加料金のことです。 切り板の売価では、例えば40mm厚ではベース価格に+3円、100mm厚では+10円などが一般的です。

  • 極厚鋼板の場合、通常のロール工程以外の工程が発生します。そのため、高炉メーカーごとに、どの板厚を超えるといくら、という形で、追加料金が設定されています。

  • 製鉄メーカーが鋼板を製造したときの、鋼板を圧延したときの端のことを「耳」と呼びます。厚さや形状が整わず乱れた形で、この部分は品質保証もされていません。長さ方向は所定の長さに寸断するので耳はつきませんが、幅方向は両側を切り揃えず圧延した時のままにしたものも一般的に流通しており、これを「耳付き材(ミルエッジ)」と言います。これに対して耳をカットして整えたものを「シャーエッジ」や「カットエッジ」と言います。耳付きの母材の売買時には耳の重量が3%などメーカーごとの所定の割合で足されます。ただし、現物の製品の耳がその割合以上についているとは限りません。ちなみにシャーエッジの材料はカット賃が上乗せされるので、一概にどちらが得とは言えません。
    母材を一発切り(胴切り)したものを売買するときも、耳の重量を計算に加える必要があるのでご注意ください。

  • 材質によって異なります。例えばSS400の場合、メーカーでは引っ張り強さしか規定していないため、数ミリ程度の内部空間の場合はたとえ広範囲にわたっていても、基本的に保証対象とされないのが一般的です。

  • 超音波を試験体中に伝搬させ、試験体が示す音響的性質を利用して、試験体内部のきずや材質を調査する非破壊試験方法です。Ultra-sonic Testの頭文字でUTと略されることもあります。素材の内部空間を見つける事ができます。ただし、扁平な形状は発見できない場合があります。また、切断面で目視できる大きさの内部空間であっても、JISの規定上、超音波検査においては合格とされる場合があります。

  • 鋼材の証明書です。ミルシートは、向先別、規格別に発行されます。納入した鋼板が契約時の規格または購入仕様(協定仕様)に合格していることを証明するため、また、納入された鋼板が要求事項を満足しているか否かをご発注者がチェックするために使われます。

  • はい。お見積り又はご注文依頼時に、提出を指示して頂ければ発行致します。納品後のミルシートの発行に関しては、確認から発行に時間がかかる場合があります。

  • ミルシートによって、JIS年度が入っているものと入っていないものが存在します。JIS年度表記が必須の場合はお見積り時にご確認ください。受注後や切断後だと、材料によってJIS年度の記載がミルシートにない場合があるのでご注意ください。

  • SS400という規格は引っ張り強さが規定されているので必ず該当項目の記載がありますが、S25Cなどの規格は成分の規定のみで引っ張り強さの規定がないため記載もありません。ご注意ください。

  • 可能です。ただし手元にないときはメーカーから取り寄せる必要があるので、提出に時間がかかる場合があります。

  • chemSHERPA-CI 成分表、輸出貿易管理令 非該当証明書、安全データシート、紛争鉱物非使用証明など、様々なご要望に対応した実績があります。ただし手元にないときはメーカーから取り寄せる必要があるので、提出に時間がかかる場合があります。随時ご相談ください。

  • 使用する材料のメーカーの工場がJIS規格製品の製造を認証されていることを示す「JISマーク表示制度 認証書」のことを指しています。提出可能です。ただし手元にないときはメーカーから取り寄せる必要があるので、提出に時間がかかる場合があります。随時ご相談ください。

  • 大きさにもよりますが、持参いただいた型紙をコンピュータに取り込んで切断できます。このとき、別途データ取り込み料が発生する場合があります。取り込んだデータをCAD上で変形させて切断することも可能です。

  • 大きさにもよりますが、持参いただいた現物の溶断品の形状をコンピュータに取り込んで切断できます。このとき、別途データ取り込み料が発生する場合があります。取り込んだデータをCAD上で変形させて切断することも可能です。

  • 5%というと加工賃にとってはわずかな割合ですが、切り板の場合は基本的には単価に占める材料部分の金額が大きいため、大幅な値引きへの対応が難しい場合が多いです。

  • SS400やSM490Aといった規格は、引っ張り強さなどの保証はありますが、内質の保証はありません。いわゆる鬆やピンホールなどの数ミリ程度の内部空間はメーカーの保証範囲外のため、不良品ではなく、正常品と判断されます。製鋼メーカーの認識では「製法上、そういった内部空間が全く出ないほうが不自然」とのことで、JISの規定外のことなのでメーカーからの見解書や資料なども用意されないことが一般的です。もちろん、内質に全く問題のない製品が大多数のため、上述のような認識をお持ちでないお客様が多いのが実態です。

    お客様としてはメーカーからは費用の補償は受けられず、やはり用途によっては内質欠陥があると使用することができないものもあるはずなので再製作用の材料がさらに必要となり、かつそれまでの加工賃や輸送コストも自己負担、という厳しい状況になる場合もあります。そういった事情を踏まえまして、弊社としては本来は正常品であることを説明させていただきご理解いただいたうえで、代品の値引きなどでのご協力を提案させて頂くなど、誠意を持って対応させていただいております。

  • ピンホールとは、鋳造時に最後に凝固する部分(板厚中央部)に発生した空孔部が、以降の圧延工程で圧着せずに残ったものです。形状は複数の小さな丸い泡状で個々の大きさは1ミリ前後のものです。

その他

  • お客様が持ち込んだ材料を、中村機材で切断することです。通常の圧延母材の持込みのほか、カットした丸棒に穴を開けてパイプ状にする、鍛造材を切断するなど、様々な切断に対応しております。

  • 母材面積に対する製品面積の割合のことです。スクラップになってしまう割合が少ないことを、「歩留まりが良い」と言います。 特に単品ものについては、歩留まりに応じて溶断品のお見積り単価が大きく変わってくることがあります。
    お見積りをいたしますのでお気軽にご相談下さい。

  • 溶断時に側面に入る傷のことです。 極厚溶断の場合はわずかな振動などで炎の流れが変わった瞬間にノッチが入ることがあります。
    また、切断定盤で炎が跳ね返って下面のエッジに傷が入ることがあります。
    傷が入らないよう、細心の注意を払って切断いたしますが、運悪く傷が入ってしまった際は必要に応じて溶接で丁寧に補修いたします。
    なお、傷が入ってしまった場合の対応について、ご要望がありましたらお伝え下さい。

  • 切断時に出る溶断クズ(溶けて流れた鉄)のことです。
    溶断すると下面のエッジにこれがこびりつくので、ハンマーとタガネで、手作業で丁寧に除去して出荷いたします。

  • 切断時に上面のエッジにつくブツブツのことです。炎の調整具合や吹管と製品の距離によって付き方が変わります。極厚溶断品は全て上面エッジにサンダーがけして除去しますが、板厚が薄いものでも目立つ場合はきれいにサンダーで除去して出荷いたします。

  • 例えば200mmの板厚に対して、φ50〜φ60くらいの小さな穴をあけることも可能です。お気軽にご相談下さい。

  • 鍛造や圧延のとき、鉄の表面にできる酸化皮膜のことです。圧延鋼板の表面は、通常この皮膜で覆われています。
    転じて材料の切削加工時、加工しない面を通称「黒皮」と呼んだり、「この面は削りません。黒皮のまま使います」、「ここも黒皮です」などと言ったりします。
    つまり外周部が黒皮の仕様では溶断面が最終製品にそのまま現れるので、直角度や精度について打ち合わせ~切断時に注意が必要です。

  • 開先とは、溶接を行う母材間に設ける溝のことです。
    厚板を突合わせ溶接する前に、溶接強度を上げるために鋼板の角をそぎ落とす加工

  • 本社工場:天井クレーンでの吊り上げ最大重量は30tまでになります。
    浦安工場:天井クレーンでの吊り上げ最大重量は20tまでになります。

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